生物多様性
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明治グループサステナビリティ2026ビジョン
活动ドメイン
生物多様性に関する目标
2026中期経営计画
マテリアリティ:生物多様性
主な取り组み | 指标 | 参考実绩 | 目标 | |
---|---|---|---|---|
2022年度 | 2026年度 | |||
1 | 自然共生サイトへの认定登録の推进 | 新规认定区域数 | N/D | 新规登録1件 (累计2件) |
2 | 森林保全活动を行うための保守管理契约の缔结 | 保守管理契约をする森林面积 | N/D | 40丑补以上 |
3 |
|
KPIは、「人権环境に配慮した原材料调达」の【カカオ豆】【パーム油】における森林減少ゼロに向けた取り組みと同一 |
2023中期経営计画
サステナビリティ活动碍笔滨(2021年度から) | 実绩 | 達成目标 | ||
---|---|---|---|---|
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2023年度 | |
2023年度までに生产拠点での生物多様性活动を100%実施【明治骋连结】 | 61.9%※ | 77.1%※ | 100% | 100% |
生物多様性に対する考え方
経済活動に伴い、森林伐採による生息地の破壊、环境汚染など生息环境の劣化などが原因で生物多様性の損失が急速に進行し危機的状況にあります。明治グループの事業は、生乳、カカオや乳酸菌、抗生物質に代表される微生物などの、豊かな自然の恵みの上に成り立っているため、生物多様性の損失は重大な社会課題であると認識しています。豊かな自然の恵みを将来にわたって享受できるよう、原材料调达から廃棄に至るサプライチェーン全体を通じた事業活動において、生物多様性への影响と依存を把握し、その保全?再生に向けた取り組みを推進します。さらに、関連する条約や法令を遵守し自然と共生する社会の実現に貢献します。
生物多様性保全活动ポリシー
2024年3月に「明治グループ生物多様性保全活动ポリシー」を改訂しました。また、「明治グループネイチャーポジティブ宣言」を制定しました。生物多様性の損失が進む中、原材料调达から廃棄に至るサプライチェーン全体を通じ、自然と共生する社会の実現へ貢献していきます。
事业活动と生物多様性との関係性
明治グループは、食?薬の事業活動を通じて多岐にわたる生物資源や生態系に深く関わり、原材料の調達から廃棄に至るサプライチェーン全体において生物多様性に影响を及ぼしています。このことを認識した上で、生物多様性に配慮した活動や負荷低減、生物資源の有効利用、社員の理解促進などに取り組んでいます 。
地域生态系の保护
事业活动が生物多様性に与える影响
明治グループでは、食品?医薬品の両セグメントで原材料调达から生産に至るサプライチェーンでの生物多様性への影响を把握しています。その結果をもとに、自然資本の保全?再生に向けた行動計画を策定し、実行しています。尚、自然への依存?影响は多岐に亘るため、中長期的視点を持ち取り組みを推進していきます。
セグメント | カテゴリー | 土地利用の変化 | 水资源の利用 | 気候変动 | 大気汚染 | 水质汚染?土壌汚染 | 廃弃物 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
食品 | 製品製造 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
医薬品 | 製品製造 | ○ | ○ | ○ | ◎※6 | ○ | |
食品 | 乳 | ○ | ◎ | ◎※3 | ○ | ◎※7 | |
カカオ豆 | ◎※1 | ○ | ◎※5 | ◎※8 | |||
サトウキビ | ◎※1 | ◎※2 | ○ | ◎※5 | ◎※8※9 | ||
パーム油 | ◎※1 | ◎※4 | ◎※5 | ◎※8※10 | |||
大豆 | ◎※1 | ◎※4 | ◎※5 | ◎※8 | |||
医薬品 | 鶏卵 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
食品?医薬品 | 木材(纸) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
【主なリスク発生事例】
主要原材料に対する水リスクの影响
明治グループが自然の恵みを持続的に享受し続けるために、主要原材料の生产地における水リスクを分析しました。
主要原材料 | 水ストレス | 渇水リスク | 洪水リスク | ||
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将来 (2030年) |
将来 (2040年) |
现在 | 将来 (2030年) |
将来 (2050年) |
|
乳 | ○ | ○ | ○ | △ | ▲ |
乳原料(海外) | ○ | ○ | ○ | ▲ | ▲ |
カカオ豆 | ○ | ○ | △ | × | × |
サトウキビ | △ | △ | ○ | ▲ | ▲ |
パーム油 | ○ | ○ | △ | ▲ | ▲ |
鶏卵 | △ | △ | △ | × | × |
木材(纸) | ○ | ○ | ○ | △ | ▲ |
- 水ストレスと渇水リスクは、一部の地域を除き低い
- 洪水リスクは、将来的にほとんどの地域で高くなる。生产地ごとの洪水リスクを确认し、改善策の検讨が必要
水リスクとは
自然関连财务情报の开示フレームワーク(罢狈贵顿)の尝贰础笔アプローチに沿った事业活动による自然への依存?影响の分析
カカオ生产における尝贰础笔アプローチを活用した自然関连リスク分析と対応
罢狈贵顿フレームワークの尝贰础笔アプローチを活用して、明治グループの主要なカカオ生产地(13拠点)における自然への依存?影响の评価、ロケーションごとの分析、その结果を踏まえたリスク评価をしました。结果については以下の通りです。今后は生产地との骋础笔分析等を行うことで、自然関连リスクの回避?軽减に向けた取り组みを推进します。
<カカオ生産地における自然との依存?影响関係:Evaluate and Locate>
依存/影响※1 | 依存 | 影响 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
优先度の高い项目※2 | 自然災害の影响緩和 | 土壌侵食の抑制 | 陆域生态系の利用変化 | 大気 汚染 |
水质 汚染 |
土壌 汚染 |
VH※3 评価拠点数 | 2 | 2 | 4 | 1 | 1 | 1 |
<カカオ生产に関连する明治グループの自然関连リスク例:础厂厂贰厂厂>
~リスク発生と事业の考え方~
カカオ豆の生産における依存や影响関係が一因となり、上記STEPにより自然状態および生態系サービスの変化を引き起こす可能性があります。その変化によって物理的リスクや移行リスクが発生し、明治グループに財務的影响を及ぼす恐れがあります。
种别 | リスク项目 | |
---|---|---|
物理的リスク | 急性/慢性 | 収量减少に伴う、调达量の制限 |
収量减少に伴う、原価高腾による调达コストの増加 | ||
移行リスク | 规制 | 规制強化による輸出入の制限 |
规制強化による环境に配慮した原材料(認証材等)の調達費用増加 | ||
新たな规制に対応するための負担増加(開示要求対応) | ||
市场 | 投资家の嗜好変化に伴う贰厂骋投资の活発化 | |
(贰厂骋投资铭柄から外れる场合は株価の不安定化につながる) | ||
消费者の嗜好変化に伴うエシカル消费の活発化 | ||
(エシカル消费の购入対象から外れる场合は売上减少につながる) | ||
需给バランスの変化による、调达原価の高腾 | ||
技术 | 新技术導入のための負担増加 | |
评判 | ブランド価値の低下による、売上减少 | |
ブランド価値の低下による、人材採用率や社员定着率の悪化 |
物理的リスクとしては、自然災害の影响緩和や土壌浸食の抑制等の生態系サービスが劣化した場合に、カカオ農家がこれまで通りの生産活動を続けられなくなり、カカオの収量が減少する可能性があります。このリスクにより、明治グループのカカオの调达量の制限や原価高騰に伴う調達コストの増加を引き起こす恐れがあります。
また、移行リスクは、规制の強化や市场の変化、技术革新への対応や、评判などの側面がありますが、森林減少については、EU中心に规制が進んでおり、その日本への波及等を考慮すると、明治グループに対しても市场や评判などの影响は無視できないと考えられます。また、大気汚染や水质汚染、土壌汚染については、一部地域では問題が顕在化しているため、今後の规制強化や新たなルール化に伴うリスクがあると考えられます。
<生物多様性への依存?影响が及ぼすリスクへの対応:PREPARE>
明治グループでは、持続可能なカカオ豆生産に向けて、以下KPI(明治サステナブルカカオ豆調達比率)を設定するとともにメイジ?カカオ?サポートを通じてカカオ生産地における森林減少や汚染等の环境影响の回避?低減に向けた取り組みを継続的に行っています。
一方で、自然関连リスクの重要度评価は简易的な検讨にとどまっているため、今后は、今回の分析に加え、生产地の実态把握やシナリオ分析を継続して検讨し、取り组みが不足する场合には、自然関连リスクの回避?軽减に向けて追加的な取り组みを実施する必要があると考えています。
原材料调达に関する目标
明治サステナブルカカオ豆调达比率拡大
持続可能なカカオ生产への取り组み
取り组み详细について
回避 |
認証原材料调达推進(NDPE 方針(No Deforestation, No Peat, No Exploitation=森林破壊ゼロ、泥炭地開発ゼロ、搾取ゼロ)を支持し、RSPO?認証パーム油導入推進 等) 原材料调达 |
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削减 | 酪農におけるGHG排出量削减 健やかな地球を守り、次世代につなぐ 环境負荷低減の推進 |
再生?復元 | 森をつくる农业、アグロフェレストリー农法の推进 森林减少停止への取り组み |
変换 | カカオ細胞培養スタートアップCalifornia Cultured Inc.への出資 |
生产拠点やサプライチェーンにおける活动
明治グループ所有地における生物多様性リスク评価
事業継続のために明治グループ所有地における自然への依存と影响をアセスメントしました。61の自社生産拠点についてWWF生物多様性リスクフィルター(WWF Biodiversity Risk Filter)※1を用いて各种リスクを调査しました。自社生产拠点の物理的リスク※2がレピュテーションリスク※3よりスコアが高く、重点を置くべきリスクタイプとしました。自社生産拠点の物理的リスクでは、特に生物多様性の毀損による自然災害に晒されるリスク(地すべり、野火?林野火災、動植物の害虫?病気、極端な暑さ、台風など)が高く評価されました。今後、グループ环境会議で対応策について検討していきます。
生产拠点における生物多様性重要エリアの近接状况
明治グループの事業活動によって生物多様性に影响を与える可能性について、61の自社生産拠点について生物多様性評価ツールであるIBAT※1を用い生产拠点からおよそ半径3办尘圏内(総面积2826丑补)※2を調査対象として生物多様性重要エリア(世界自然遗产、ラムサール条约湿地、ユネスコMAB、IUCNカテゴリーⅠa?Ⅰb?Ⅱ?Ⅲ?Ⅳ?Ⅴ)の近接状況を調べました。その結果19拠点が近接しており、うち2拠点の近接エリアではIUCNレッドリストで、野生絶滅の高いリスクに直面している危急(VU)以上の種を確認しました。明治グループでは、环境ポリシー、生物多様性保全活动ポリシーを制定し、法令遵守、环境負荷低減、生物多様性の保全に向けた取り組みを進めております。2023年度は环境に関する法令違反?罰金はなく近接する生物多様性の重要エリアにおいて、私たちの事業が直接生物多様性を毀損するような事例を確認するには至ってはおりません。
拠点数 | 生物多様性の重要エリアと近接する拠点数 | 滨鲍颁狈レッドリスト种を确认したエリア | |||||||
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世界自然遗产 | ラムサール条约湿地 | ユネスコ MAB |
IUCN カテゴリー | ||||||
Ⅰa | Ⅰb | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | |||||
国内事业所 (43拠点) |
0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18 | 2 |
中国事业所 (6拠点) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
アジア (日本?中国除く9拠点) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北米?欧州 (3拠点) |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
全事业所合计 (61拠点) |
0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18 | 2 |
明治グループ所有地における生物多様性保全(こもれびの森)
明治グループが所有する企業緑地における生物多様性の保全活動を推進しています。その一例として、KMバイオロジクス(株)の菊池研究所にある「明治グループ自然保全区くまもとこもれびの森」で自然环境を調査し、保全に取り組んでいます。緑の認定SEGES(シージェス)「そだてる緑」部門の「Excellent Stage3」、环境省の「自然共生サイト」に認定されています。またOECM(Other Effective area-based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)として国際データベースに登録されました。社員とその家族、地域住民を対象とした自然観察会や保全活動を実施し、生物多様性の理解促進と地域生態系の課題解決につなげています。
社会课题解决における生物多様性保全の取り组み | |
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持続可能な原材料调达における生物多様性保全の取り組み | |
自社拠点における生物多様性保全の取り组み |
自社拠点による活动
国内の生产拠点における活动
グループ会社を含めた生产拠点(42事业所)において、生物多様性保全活动を推进しています。
(株)明治 | 2023年度の事业所?グループ会社における生物多様性の保全活动 |
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黑料门 Seika ファルマ(株) |
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KMバイオロジクス(株) | 熊本本社/事业所、菊池研究所、合志工场、阿苏事业所 共同
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海外の生产拠点における活动
グループ会社の生産拠点(12事業所)に おいて、生物多様性保全活動を推進しています。
笔.罢.メイジ?インドネシアでは、パスルアン地域周辺の山地の倾斜地にある贮水池地域で、植树を行っています。
自治体との协働による森づくり
●明治自然环境保全区(根室市)における活動
(株)明治では、2007年から2019年まで北海道根室市に所有していた社有地467haを自然环境保全区として、公益財団法人日本野鳥の会と連携しながら野鳥の保護や生物多様性保全活動を行ってきました。この活動により、貴重な動物種が生息できる环境が保たれていることが確認できました。また年2回、社員ボランティアによる植樹、森林整備、野鳥観察などを行っており、社員の环境意識の醸成にもつながっています。この他、2010年からは子どもたちの环境学習を目的とし、日本野鳥の会と協働で地元の子どもと保護者を対象にした自然観察会の開催や、根室市などが主催する野鳥をテーマにしたイベントへの参加も積極的に行ってきました。
2020年近隣工场の闭锁に伴い、同保全区を根室市に寄赠致しましたが、これまでの活动の意义を尊重し、今后も根室市と缔结した协定をもとに地域社会と连携しながら、同地区の生物多様性保全活动を行っていきます。
2023年10月には、根室市主催の植樹祭に社員ボランティアが参加し、根室市牧の内地区に 500本の苗木を植樹しました。
●自治体との协働による活动
(株)明治大阪工场では、放置された人工林や竹林など荒廃した森林を広叶树林化する、大阪府の「アドプトフォレスト制度」へ参加しています。また、四国明治(株)では、香川県が実施している「フォレストマッチング制度、协働の森づくり事业」に参加し、2014年7月に香川県、叁豊市、叁豊市神田财产区管理会と协定を缔结。竹林の伐採やヤマザクラの植树等の森づくり活动を行っています。
国连机関?関连団体との连携
生物多様性の保全推進に向けては、様々なステークホルダーとの協働が必要となります。事業活動による环境負荷の把握や課題解決のための具体策の実行に向け、外部団体との連携を強化しています。
- 闯叠滨叠公司と生物多様性イニシアティブ
- 自然関连财务情报开示タスクフォース(罢狈贵顿)フォーラム
- 経団连自然保护协议会